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目の下シワにACRS!

目の下シワにACRS!

· 症例, 美容外科・美容皮膚科 / Cosmetics · No Comments · Eri Iritani

ACRSは、自己血サイトカインリッチ血清の略です。

自分の血液を採血して、そのなかの血小板をガラスビーズに接着させ、成長因子やサイトカインを徹底的に放出させた後の血小板などの細胞を除いた血清のみを用いるのがACRSになります。作成するのに3時間かかりますが、一度作成できてしまえば、2か月、冷凍保存できます(^^)

2か月の間に何回かにわけて注入するもよし、一度に注入するもよし!

PRPに比べて成長因子の中でもとくに、EGF(上皮成長因子)やFGF(線維芽細胞増殖因子)、IL-4(インターロイキン4)などがインキュベーションにより数倍~十数倍まで増殖することも確認されています。この肌の質感がツヤツヤモチモチに良くなるのはこのあたりの違いなのかな、とおもっています。

また、PRPでは得られない抗炎症性サイトカイン(IL-1Ra)が豊富に存在することが最大の特徴で、アトピー性皮膚炎や慢性の皮膚炎による肌のかさつき、シワ、ごわつき、色素沈着などに悩む方にもよいです。

なによりPRPやスネコスより痛くない!笑

両方とも良い治療ではありますが痛みに関してはACRSがダントツ、痛くない!

ので、私の外来ではACRSをおすすめしがちです。笑

今回は、肌トラブルはないかたですが、目の下のエイジングによる小じわの症例です。

細かくみてみると、、、

シャシャっとちりめんのような、ギャザーのように波打つような皺が涙袋や目頭付近から頬にかけてたくさんみえますね?!

真皮が薄く、肌も乾燥しやすく、欧米人のような小じわです。早速ACRSで治療をスタート!

初回、2回目、3回目、、、と1か月おきに目の下エリアに注入しました。

↓こちらは1回目注入して1か月経過したときの写真です。

写真の光源の違いもありますがすでに細かい小じわが目立たなくなりました!このあと2回注入しました。

そうして、最終注入から1か月経過、、、



他の治療目的でいらしてくださったので経過をみさせてもらいました。

あの斜めに走る小じわが減りましたね!

涙袋にも細かくシワがあったのですが、こちらも目立ちにくくなりました!

ちなみに、注入直後は、、、↓

このように赤みと、なかには針の刺激からから、膨疹のようなものがでるかたも。とはいってもスネコスほどポコポコ膨疹はでません。内出血もそうですが、時間経過とともになくなりますのでご安心ください。

一年に一回ほど注入される方が多いイメージです。

肌にハリがなくなり、シュワっと元気がなくなった状態の肌にはどんなタイプでも効果あり!です。特に、アトピー性皮膚炎や慢性の肌トラブルで色素沈着したり、ゴワゴワしてる肌の方におすすめです。額やほうれい線周りのシワシワした小じわにも良いですが、目の下エリアの茶クマや青クマにもおすすめです。

【ACRS治療注意点】

  • 施術後、まれに赤みや発疹や掻痒感が生じることがあります。赤みは2~5日程度で治まります。
  • 内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。
  • 施術後すぐに洗顔・お化粧することができますが顔をこすらず、泡で洗顔するようにご注意下さい。
  • 傷、もしくは皮膚疾患のある部位は施術を行わないことがあります。
  • 治療前1ヶ月間、治療期間中の日焼け厳禁です。サンスクリーン剤(日焼け止め)を必ず使用して下さい。
  • 効果には個人差があります。また、部位によってはそれほど改善が実感できないことがあります。