お問い合わせ: (03) 5479-3388
品川駅近の皮膚科・形成外科・美容外科 Web Site

東京皮膚科・形成外科 入谷 英里ブログ

皮膚科医のちょっとイイ話

皮膚科医のちょっとイイ話

· 皮膚科 / Dermatology · No Comments · Eri Iritani

じめじめ湿度もMAX、気温も指数関数的に急上昇の東京です。
こういう時期に突入すると途端に増える患者さん、水虫!!!!

夏は皮膚科の繁忙期といいますが 当院も先月から水虫の患者さんはじめ

虫刺され、やら あせも、やら 各種皮膚科疾患のオンパレードになってきました。

当院の皮膚科専門医 奥野先生も大忙しです。

RIMG0053

顕微鏡の見すぎで眼がショボショボしてきたよ~!!と

泣いている奥野先生が 空いた時間でちょっとイイ話をしてくれました!!

 

水虫の原因であるカビ、真菌。

3

感染しやすい部位は 足や足の爪、陰部などですが、

手には 感染しにくいんですよ。何でだかわかります!?!?

手は 大抵露出している部位なので湿度があがりにくいのですし

よく手洗いする場所なので 清潔にしやすい場所なんですよね。

足や陰部はジメジメして湿度が高くて まさに

カビが大好きな環境が揃ってしまいやすいのです。

RIMG0055

しかも 感染する時は、大抵 細かい皮膚の傷から侵入してきます。

その感染が成立するのに最短で12時間!

傷のない方ですと24時間と言われています。

このゴールデンタイム以内にきちんと足を洗えれば 侵入をかわせるのです。

てっきり 不潔なバスマットやジム、あかすりのマットなどで簡単に

感染してしまうようなイメージがありますが・・・・

しっかり毎日足を洗うことで水虫を予防できるのです!!!!

そうして 水虫の治療を開始すると表面的な皮膚の皮むけが

よくなると 自己判断で薬をやめてしまう方が多いですが・・・

最低でも3ヶ月はがんばりましょう。

水虫が皮膚の最深部に存在している場合 ターンオーバーを考慮すると

3ヶ月は内服・外用は必要です!

そこで 中断してしまうと残った真菌が再び繁殖して

また湿度の高い夏に症状がぶりかえし

「毎年夏になると悪くなるんですよ~」と戻ってくることになるのです。

RIMG0040

なので・・・皆様も!

ジメジメのこの時期は

足を毎日よく洗う!

湿度の高い環境にしない!!(下駄なんか最高ですね)

これで さよなら水虫の脅威!

↑写真は 季節ごとに変化するイーストワンタワーの展示です(笑)