今年も3月11日がやってきました。
たくさんの失われた生命、
いまだ帰還困難区域があることを思い出し、、
スタッフたちで黙祷を行いました。
未曾有の災害への危機感を忘れずに、小さな毎日に感謝せねば、、!
そうして、、、今月もさっそく乳頭縮小術のオペが入りましたのでご紹介します。
熱心に宣伝しているわけではないのですが、、、お話を伺うと、「他院では希望のサイズにしてもらえなそうだった」
「うちでは何ミリまでしか小さくしないといわれる。」
「全然、サイズは大きくないからオペ適応がない」と言われ残念な気持ちになったけど、調べてきてみました、と言ってくださる方が多いです。ありがとうございます。
乳頭部の血流も保たなければなりませんので、限界はありますが、、、乳管を温存するかしないかについて、こだわなければ、、、小さくしようと思えば男性のような?!サイズも可能です。
乳がんの乳房再建の際に、乳頭も再建します。健側乳頭を半割して複合組織移植をしますので、その流れのなかの手技のひとつであると考えればよいですね。
術前です。↓
(座位)
一般的には たかさも直径も大きすぎるといった印象はないのですが、、、
ご本人様が乳頭を小さくしたい!というご希望があれば、、、可能な限り、理想に近い乳頭を目指したいですね。
乳頭基部と乳頭を半分くらい切除して、直径と半径ともに小さくする計画でした。
術前デザインです。
定型的な高さ、半径ともに小さくするデザインです。
モントゴメリー腺も発達しており、一部、ともに切除することになりました。
そのためデザインがやや乳輪に延長しています。
術中に何度か患者様にはサイズをチェックしていただき、ご満足いただけるサイズになったことを確認し、縫合して終了となります。
やはり、患者様と相談していると、、、術前のデザイン以上に組織を切除していくことになりますね、、、。
乳輪とのバランスもありますし、一概に何ミリがよい、という規定はないのですが、、、経験的に、乳輪の直径と乳頭の直径が3対1になるとバランスはよいと思います。
術直後↓
(仰臥位の写真になります)
乳頭とのバランスもよく、綺麗なドーム型になっていますね。
乳輪にいくつかモントゴメリー腺がポツポツありますので、、いつか気になってきたら切除しましょうか、と話しながら手術終了です。
術後一週間から10日目くらいに抜糸になります。
ちなみに、数年前、かなり小さくした乳頭のかたが、やはりもうすこし、高さをだしたいかも、、とおっしゃっているので、、、
こんどは乳頭の高さをもどすような手術をするかもしれません!^_^
陥没乳頭の手技を応用してみるつもりですが、陥没乳頭の術式もいくつかありますので、いつか、こちらで報告できたらよいです!
【注意点】
腫れ、左右差、アレルギー、血流障害、乳頭壊死、など