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AGA・女性薄毛にPRP(多血小板血漿)注入で育毛治療

AGA・女性薄毛にPRP(多血小板血漿)注入で育毛治療

· 奥野公成 · NEW, 毛髪 · No Comments · Kosei Okuno

今回は頭皮へのPRP(platelet-rich plasma 多血小板血漿)注入治療について紹介したいと思います。

この治療は、一言で言いますと「毛生えスイッチ」です。

PRPは主に顔のしわ・凹み治療に用いられることが多いですが、実は薄毛治療でも最近注目されています(実際は植毛治療との併用など、結構前から存在はしていましたが)。

様々な薄毛治療を行ってきた方でいまいち効果を感じない方にとって、一度試す価値がある治療と考えています。

さて、現在当院では、治療経過の写真撮影・使用にご協力いただけるモニター患者さんを募集しています。

ちなみに、写真使用時に目は隠れる条件です。

ご協力いただける方は、正規の2割引きの料金で行わせていただきます。

では、以下に治療の説明を述べていきます。

以前PRPの項目で詳細は書きましたが、PRPとは、採血した自分の血液から抽出した高濃度の血小板になります。

血液は下記のようなものです。

血液=赤血球(酸素運搬部隊)+白血球(外敵からの防衛部隊)+血小板(出血止め部隊)+血漿(前三者が溶けている液体)

血小板の主な役割は、怪我をしたときに血管から血が漏れるのをとめる貼りものです。

そして、怪我をして出血すると、血小板は出血を止めるだけでなく、様々な成長因子を放出し、皮膚の随所が活性化されます。

要するに、「大声で助けを呼ぶ、血管壁の左官屋さん」なのです。

左官という職業にピンとこない方がいましたらすみません。

この血小板を皮膚に注射すると、皮膚と血小板が反応し、血小板が怪我をした状況にいると勘違いして様々な成長因子を放出するのです。

そして皮膚を活性化させます。

注射針で刺す行為は一種の怪我なのだと思います。

この治療の特徴の一つですが、元々自分の血ですので、それを頭皮に注射してもアレルギーは一切起こらずとても安心です。

 

手順は以下の通りです。

1.採血  健康診断の採血と採血量は同じくらいです。

2.採血した血液を遠心分離器(ぐるぐる振り回す機械)にかけ、分離したPRPの層を取り出す。

PRPとして有効性を発揮するには最低4倍以上の濃縮が必要とされます。

ちなみに、以前患者さんから聞かれたのですが、FGFは加えていません。

3.PRPを頭皮にちょこちょこ浅く注射していく。極めて細い針で数十回は刺します。

 

この治療は、1か月に1回、4~6回行います。

1回にかかる時間は、採血してから注射が終わるまで1時間以内です。

PRPを取り出している間の時間は患者さんは休憩時間になります。

 

リスクとしては、注射時に刺される軽度の痛み、注射した頭皮の赤み、稀に内出血などがあります。

赤みは1~2日で消え、内出血は1~2週間で目立たなくなります。

痛みを感じやすい方には、局所麻酔も併用致します。

 

日常生活の諸注意として、注射当日は入浴ではなく軽くシャワー浴だけにしてもらっています。

できれば、全身が温まる行為全般を避けてもらいたいです。

 

料金は正規ですと1日10万円~15万円になります。1ccの注射器1本で10万、2本で15万円になります。

写真使用にご協力いただける方には、この料金から2割引き致します(写真使用時に目は隠れる条件です)。

余談ですが、PRPは傷のそのものの修復作用があり整形外科領域でも使われています。

ニューヨークヤンキース田中も右肘靭帯の部分断裂にPRPを行ったと言われていますが、その値段は分かりません。

 

さて、一番大事な効果についてですが、他施設から2011年に出た論文(Dermatol Surg 37:1721-1729,2011)からは下記のデータが出ているようです。一つの例として述べさせていただきます。参加人数の少なさもあって、有意と言えるかどうかは難しいですし、当然効果の出方や持続期間には個人差があります。

PRPを注入された患者は、男性16人、女性10人の平均45歳です。

この26人に5回PRPを投与した結果が下記です。効果に性差はありませんでした。

毛髪数   薬効のない液を投与した群:+1.9%増加、 PRPを投与した群:+13.4%

毛の平均断面積   薬効のない液を投与した群:+1.8%増加、 PRPを投与した群:+48.3%

 

効果が出る主な機序としては、以下のことが考えられています。

「PRPが放出する様々な成長因子は、毛周期を調節する作用がある。

休止期にある毛包は成長期に入り、成長期の毛はその期間を持続維持し、その上毛包の血流改善を促す。」

ちなみに、AGAでは、毛包周囲の血管網が退縮しています。

このブログ記事の直前の記事でイスラエルのDrの育毛PRP注入療法について書きましたが、PRPは髪が生える畑を整えるものなのだと思います。

 

薄毛へのPRP注射治療はアレルギーだけではなく、体内の副作用が全く出ないというのも大きな特徴かと思います。

様々な薄毛の飲み薬で、肝機能障害、性欲低下、むくみ、動悸、めまい、(女性のみ)不整出血等々副作用が稀に出ますので。

内服・外用治療で効果の出なかった方、体内の副作用を少しでものぞまない方、アレルギーを起こしたくない方などには、よい適応ではと考えています。

このPRP注入治療にご興味をお持ちの方は、東京皮膚科形成外科 日本橋院(03-6231-1555)もしくは銀座院(03-3545-8000)までお気軽にご連絡ください。

当然、診察時に説明をお聞きになってから治療を受けられるかどうかご検討いただいて大丈夫です。

秋は抜け毛が一番気になる季節です。気になる方はPRPで髪の疲れを癒してはいかがでしょうか。

 

 

話は変わりますが、いつも行っているジムでなぜか今日は人が多かったです。

お盆ですが男性陣が実家に帰らず黙々とトレーニングしていました。

休みの男性陣は身体を鍛える以外やることがないのかもしれません。

学生部活時代の習性が残っているのかもしれませんね。