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東京皮膚科・形成外科 入谷 英里ブログ

切開ハムラ法①術後2ヶ月の症例写真

切開ハムラ法①術後2ヶ月の症例写真

なかなか撮影条件を合わせるのが難しくて(汗)やっとある程度、正確な写真が撮影できたのでアップできました、、、!

40代、男性。目の下のぷっくりした盛り上がりが目立つかたです。

これだけみると、さぞかし眼窩脂肪は多いのではないかと思われますが、、、実はそうではないんです!

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斜位でみてみると、

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↑マーキングされているエリアを触ると、脂肪組織はほぼなくて、すぐに上顎骨や頬骨が触知できます。

お顔にお肉がなくて、ゲソっとしたタイプであることがわかります。

眼球も突出してみえるタイプで、日本人に多いnegative vector orbitとよばれる構造をしています。ハムラ法の最も良い適応となる患者様です。

また、顔面骨の上1/3と比べると、頬骨はやや小さいのかな?といった印象のかたです。(レントゲンを撮影しているわけではないのですが。)

目の下が突出してみえるbaggy eye。

こちらは、膨らみをつくる成分と、凹み、陥凹をつくる成分とのバランスが崩れているために起こります。

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膨らみをつくる成分には、眼窩脂肪と眼窩隔膜、眼輪筋、皮膚などがあります。

加齢による目の下のたるみはこの眼輪筋や眼窩隔膜がゆるんできていたり、皮膚ものびてきたり、、、といった老化現象のひとつです。

また、凹みをつくる成分とは、靭帯が骨膜にべたっとついている部分になります。

これは内側の溝ははtear trough,中央から外側にある溝はpalpebromalar grooveとよばれます。

大抵連続した半円形の凹みとして見えます。

そうして、今回の患者様のように、ゲソっとした構造のかたは、眼窩脂肪は多いわけではなくても、目の下の突出が顕著にみえてしまうのです!!

術中の細かい操作に関しては、次回のブログに書きますが、、、

ひとまず、術前と術後2か月の経過をみてみましょう!

正面像です。

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上方視です。

(正確な写真がなくて、こちらは術後1か月との比較です。)

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斜位です。

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良い経過ですね!

かなり脂肪をとったのでは?と思われますが、、、実は摘出した脂肪量はたいしてとっていないのです!!↓

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あれだけ飛び出ていた目の下は、、、一体なんだったのでしょうか?!(^^)

次回、術中の操作も詳しく説明しますね!

【注意点】腫れ、内出血、左右差、兎眼、神経損傷、傷跡、外眼筋麻痺など