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東京皮膚科・形成外科 入谷 英里ブログ

埋没では作成できなかった二重ライン

埋没では作成できなかった二重ライン

· 症例, 美容外科・美容皮膚科 / Cosmetics · No Comments · Eri Iritani

いやー、今日は雷鳴轟くゲリラ豪雨にびっくりでしたね。

品川駅からアーケードの下を通ってこれるので、濡れずにすみました。悪天候のときほど当院の立地に救われます(´-`).。oO

さて、今日は結構難儀な症例でした。

他院にて一年前に埋没2点留めをされていて、なおかつ、修正で半年前にまた埋没2点留めをされているかたです。

オプションとやらで埋没の際に、眼窩脂肪も摘除されているとのこと。

目尻側のラインが途中で途切れてしまいしっかりラインがでないとのこと。(↓マーキングしてある部分)

かつ、以前の埋没で作成したラインが残っているためなんだか三重のようなラインが残ってしまってしまう、とのこと。

で、希望ラインで切開をしました。切開をすると瘢痕組織で硬くなっている部分が。

局所的に存在する瘢痕はたいてい埋没糸の結紮の周囲にできているので、これは埋没糸とともに、摘出してしまえばよいです。

しかし、オプションで眼窩脂肪を摘出するときに、眼窩隔膜を探すためにあちこちを傷つけてしまったのでしょうか?左上眼瞼は、皮下は広範囲に瘢痕組織に置換されてまして。。。

目的のエリアへ到達するのに、やや難渋しました。



私が以前勤めていたクリニックでも、この埋没法プラス脂肪除去オプションとやらをメニューにいれているとこでしたので、すっごい昔にやっていました。

すぐにすんなり眼窩脂肪がみつかるかたもいれば、周囲組織をわけいってやっとみつかるかたもいました。すぐにみつからない場合は周辺組織へのダメージは大きかったはずです。

しかも、眼窩脂肪だけ抜いたところで、印象が変わらない方も結構いるんです。なぜなら、眼瞼の厚みを構成しているものは眼窩脂肪だけではないから。

そんなわけで、やはり、埋没はあくまで切開を行えるまでの橋渡し、時間稼ぎ、または、希望ラインのイメージトレーニング、といった位置づけがよいと思います。いずれ、切開をするならば極力、組織に損傷を残さないシンプルな術式が良いですね。

なかには埋没糸の位置が悪くて、偽性眼瞼下垂症を併発してる場合もありますから。

話は長くなりましたが、術直後の写真です。

外側部のラインがしっかりでるよう工夫してます。

術後次の日、処置にいらしてもらい、1週間後再診。その際に抜糸になります。

しばらく腫れや内出血、左右差などなど続きます。術後1か月くらいはラインが気になる場合もありますが、時間経過をみてもらいます。

【二重全切開手術】

〈料金〉両側全切開手術 330,000円

〈注意事項〉麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。 ・腫れは個人差がありますが、手術直後は、腫れがあり二重の幅が広く見えますが、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは2日~2週間程度です。 ・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。 ・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。 ・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。 ・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。 ・矯正不十分、微妙な左右差の場合、再手術(修正)になることがあります。 ・手術当日は、洗顔をお控え下さい。 ・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。 ・手術後1週間(抜糸まで)は、切開部位のお化粧・コンタクトレンズはお控え下さい。 ・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。