診療内容によってやたら春に多い、夏にはこの手術増えるよね、という
季節に依存するものもあれば、
必ずこの時期に増える!というものではないけれども、一年を通して満遍なくオーダーが
ある診療として・・・乳頭縮小術というものがあります。
いわゆる授乳で伸びてしまった乳首を小さくしたい!という希望が多いですが、
男性でもマラソンをしていて擦れて痛い、というお悩みから受診される方もいらっしゃいます。
術前です。
乳輪とのサイズを比べてみても横径も高さも大きいですね。
乳首基部周辺にはモントゴメリー腺と呼ばれるモコモコした隆起が目立ちますね。
デザインです。
乳頭縮小の手術は乳管を温存するか否かで多少変わりますが・・・
今回は横径と高さと両方縮小できるスタンダードな手法で行っています。
(乳管は温存するスタイルです)
ただ・・・私の経験上、乳首に関しては・・・
我々の想像以上に小さくしたほうが満足度があがります!!
なぜならば!乳頭部は寒くなると固く屹立するから、手術前後の状態だけで
判断してしまうと、、、、あとから
「もう少し小さくしておけばよかった・・・」と なってしまうのです!!!
なので・・・術中に 必ずご本人にサイズを確認していただき、それ以上に
固くなったとき大きく、長く、感じる可能性があることを十分説明し、
小さめに仕上げていきます。
手術直後の状態です。
ドーム状にまで小さくしてしまいます。
えっこんな小さくていいんかい??と思われるかもですが
ここから寒冷時は固く、長くみえるので意外と程よいのです!!!
切除した組織です。
術後の縫合をみていただくと、乳輪にまで2箇所、縫い傷が
延長しているのがわかりますね。
この方は乳首基部のモントゴメリー腺も一周、まとめて切除したほうが綺麗な仕上がりに
なるので思い切って切除してしまってます。
縫合部が一部、乳輪内へ延長していますが、最終的には目立ちにくい傷になるので
ご安心を~!
授乳後の乳首を気にしてしまい、温泉に行けなかったけれども、これで存分に楽しめます!!
という喜びが大きい手術のひとつです。
外陰部や乳首の悩みは相談しにくいけれども、一歩踏み出して、手術してしまうと
こんなに快適だったのね!?!?!と
満足度と喜びが大きい手術のひとつです。
特に女性のドクターを探してわざわざ遠方より来院される方もいらっしゃいます!
是非このようなお悩みをお持ちの方、お待ちしております!
乳頭縮小術 施術のリスク・副作用について
・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。
・腫れは個人差がありますが、手術直後は、腫れがあり、大きく見えますが、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは2日~2週間程度です。
・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。
・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。
・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。
・術後の左右差などについて場合によっては再手術も行っております。