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東京皮膚科・形成外科 入谷 英里ブログ

切開ハムラ法の経過です。①

切開ハムラ法の経過です。①

こんにちは^ – ^

毎年毎年書いているような気がしますが、、12月に入ってからの時間の経過の仕方がハイスピードすぎて びっくりします。。。

もうあと10日もすれば2025年が去り行く、、!

はやっ!私の2025年、締めくくりに、、専門医の更新書類を作成しなければならないのです。年末年始の休み期間は5年分の症例を、集めて書類に、、。はい。がんばります。

皆様の2025年はいかがでしたか?

晴れやかな気持ちで皆様が新しい年を迎えられると良いですね!

そうして、夏に手術した切開ハムラ法の患者様の4ヶ月後の経過写真が撮影できました。

術前で写真です。

(※今回は瞳孔、黒目部分を隠したモニター写真になります。申し訳ありません。

またカメラの不具合のため、一部撮影条件が異なる写真があります。)

正面像 フラッシュなし

phonto

正面像 フラッシュあり

phonto

斜位

phonto

phonto

下眼瞼に余剰皮膚が多く、眼窩脂肪の逸脱、眼輪筋の弛緩が目立ちます。

また、痩せているため頬骨上の脂肪組織(malar fat)が少なく、尾側に下垂しています。

このタイプはハムラ法で脂肪組織を移動させても、限界がありげそっとした頬骨上に段差として残ります。

その段差をよりフラットにしたいというかたは、脂肪注入やヒアルロン酸注入を行う場合もあります。

術前のデザインについてちょっと詳しく解説します。

下眼瞼の手術の大切なこと、、それは

「解剖学的に本来あるべき場所に戻す」ということです!!

本来、組織が あるべき場所から加齢により移動してしまった結果が「目の下のたるみ」といわれたり、俗に、「クマ」とよばれるものです。

よく観察すると、、、目の下の膨らみ部分にはたくさんシワがあります。

IMG_1383

このうち、もとは涙袋を構成している組織であり、涙袋の靭帯(と 池田先生は名付けています)

であったシワがあります。

こちらを辿ると、本来ならば外眼角に位置しているはずが、加齢などに伴い、尾側へずるっとはずれて移動してしまっているのがわかります。(✖️印でマーキングしてある部分です)

(また、年配のかたの場合、下眼瞼の瞼板が加齢によりペラペラに変性しており、下眼瞼が外反や内反しやすい状態になっています)

術中に、この涙袋靱帯と眼輪筋を皮弁として挙上し、外眼角部の骨膜、または眼窩の外側部のへりの骨膜に固定するので、オペ前にマーキングしておきます^ – ^

術中に確認した眼窩脂肪です。

IMG_1384

本症例のように、脂肪量が多いかたは、自然に突出してきます。

こちらを余剰分は摘除し、尾側へと展開します。剥離したtear trough下の骨膜に固定します。

長くなったので②へ続きます。