こんばんは。
明日はとうとう皮膚科形成外科品川院 最終診療日です。
イーストワン皮膚科形成外科という名前だった時代もあり、懐かしい思い出がたくさんです。
明日は16時半 最終受付になります。
最後の最後、記念すべき日に働けるなんて!ちょっぴり寂しいですね。
そうして、、、今回は、お問い合わせの多い乳頭縮小について、いくつか術式を使い分けていますので、よければ参考にしてください。
⭐︎乳頭の高さだけまたは直径だけを小さくしたい場合⭐︎
デザインはこのように↓なります。
高さを低いしたい場合は、乳頭の皮膚を真皮、乳管部分を残してりんごの皮をむくように切除します。
直径だけ小さくしたい場合は、ケーキをカットするように、縮小したい部分を全層で切除します。
たいてい、乳管の一部も切除されています。
そうして、ほとんどの患者様は高さも直径も小さくしたいので、上記のデザインを組み合わせて行います。
男性の乳首くらいまで小さくできますが、そこまでオーダーされるケース、、、いままで私には経験がありません。
サイズに関しては何ミリがベストとは言えなくて、乳輪とのバランスが大切だと思います。
ご本人様の希望に準じてデザインはしていますが、高さは5-8ミリほどにおさまることが多いです。
直径は8-10ミリ程度でしょうか?でもあくまで参考程度にしてください。数字にこだわるよりもご本人様の好みのかたちを優先はすることが大切です。
この手術をした後、授乳はどうなりますか?と聞かれます。
理論的には授乳は可能なはずですが、、、
せっかく小さくした乳頭が、授乳でまた伸びてしまうことを予想すると、、、
このオペを受けられるかたは、、、今後、授乳の予定がないだろう、と判断してきていると思います。
さて、乳頭の長さやかたちにもいろいろありますが、なかでも、乳頭基部が伸びてしまって、乳頭も直径15ミリ以上のかたはデザインをいくつか工夫しています。
のびてしまった乳頭をV字状、楔状に切除します。
乳管も、周辺の硬い瘢痕も含めてバッサリ切除します。
ボリュームを減少させるには最も効率がよい術式です。
乳頭基部がかなり太くなっている場合はそのまま縫合すると、エルメスのポーチのようか形状になってしまいます。
エルメスのポーチといったら、、、↓このような形状のポーチです笑
なので、場合によっては乳頭基部にZ形成をいれたり、基部の減量をしたり、ひと工夫することが多いです。
次に、乳頭部もかなり大きく、乳頭基部もかなりひきのばされて太くなってしまっている場合はかなりダイナミックなデザインをしています。
乳頭部は利用することなく切除してしまいます。びっくりされるでしょうが、その方が仕上がりがスッキリします。
乳頭基部だけを残し、残った乳頭基部をパタっと倒し、乳頭としてみえるようにします。
余分な組織はケーキカット型に切除したり、基部のくびれ?感を出すためにZ形成をいれたりもします。
乳頭が引き伸ばされ大きくなってしまっている場合、乳頭表面もゴツゴツいびつになっているので、残しておいてもなんだかいびつだったり、、、形にこだわりたい方からしてみると質感もよくなくて満足度が低くなりやすいです。
術後は、抜糸は1週間から10日くらい、抜糸までの間は外用処置をしていただきます。
さて、次回は乳頭縮小や乳輪縮小と切っても切り離せない、モントゴメリー腺について詳しく解説します。