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皮膚科と形成外科が一緒にあるクリニックのメリットとは

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当院は珍しく皮膚科と形成外科が両方あるクリニックです。両方の医者がいます。

どちらも国が認めている基本診療科の一つですが、皆さんはこの両者の科の違いをご存じでしょうか?

 

皮膚科のイメージは、主に「なんとなく水虫、にきび、虫刺され・・・」

形成外科のイメージは、「なんとなく美容外科、なんとなく整形外科と名前が似ている・・・」

という感じではないでしょうか。

 

 

その違いですが、

まず広辞苑を見ますと、

皮膚科は「皮膚の疾患を研究・治療する医学の一分科」

形成外科は「手術的方法によって、皮膚などの機能の障害や外形の変形を治療する外科の一分野」

とあります。

個人的には分科と分野の表記が気になりました。分科とは調べますと、「分けられた科目」のようです。分野とは「領域」とも言えます。

皮膚科の説明は何となくおおざっぱですが、言わば皮膚全般の何でも屋で、形成外科は皮膚以外も含めた広く深い守備範囲を手術で治す科なのだと思います。

ちなみに、人間というものは、表面から表皮、真皮、皮下脂肪、筋肉、骨の順で肉体の一部が存在しています。皮膚とは厳密には一般に表皮と真皮まで約2mmの世界です。

 

僕が個人的に感じる二つの科の一番の違いも実はその解剖学的守備範囲です。

皮膚科が扱うのは深くても皮下脂肪から筋膜までですが、形成外科は骨まで扱います。もちろん例外はありますが。

病院時代皮膚科医である私の上司は、骨の切断なども行っていましたから。

逆に形成外科のDrでも中にはほとんど手術をしないDrもいるのではないかと勝手に予想しています。

 

しかし、一般臨床においては、診療科の境は関係なく他科の知識や技術が必要とされます。皮膚科医の私は形成や内科の知識を頻繁に使っています。形成や内科も好きです。

ですから、患者さんの側が診療科を意識して医療機関を選んでも、Drは診療科を意識し過ぎてはいけないのではないかと日々感じています。

例えるなら、料理屋は安心感があって美味しければそれでよいのです。

美味しい料理やレストランほど国境がなくなってくる(bordeless)と思うのです。フレンチなのに和食の要素(調味料にわさびなど)が入ったりするような。でもお客さんは美味しければそれでよいわけですからね。

医療もシンプルに国境や診療科関係なく症状がよくなればそれでよいのだと思います。

 

皮膚科と形成外科が一緒にあるメリットですが、病気や怪我の治療を、必要あればお互いの知識を用いて美容レベルまで高められることだと思います。

 

例えば、皮膚の色が白く抜ける尋常性白斑という病気があるのですが、皮膚科医は塗り薬、飲み薬、紫外線療法、小さな植皮治療までは思いつくと思うのですが、この白斑を完全になくすため皮膚を切除したり、皮膚の白い部分に人工色素を入れるという発想は、形成外科のDrから教わりました。皮膚科の教科書に書いていない新鮮な知識でした。確かに一気呵成に効くのかもしれません。

熱傷の治療も、塗り薬で傷に皮膚ははりますが、傷痕を注射、塗り薬、手術、赤色を薄くするレーザーで目立たなくさせるまでが形成外科のDrと一緒にいるとイメージできます。

 

皮膚科と形成外科はどちらも体表の問題を扱っていますが、例えるなら「柔」と「剛」というイメージに近いのではないでしょうか。

内科と外科というイメージにも近いのかもしれません。

しかし、形成外科の方がここ数十年の新しい科で、かつ整形外科と名前が似ているので、詳しくない患者さんにはときどきお伝えしています。

こんなことを言ったら偉い先生には怒られてしまいそうですが、国民をもう少し混同させない名前(翻訳)でもよかったのではと個人的には感じています。

ちなみに、整形外科は言わば「運動器外科」です。「体を動かすところが痛くなると治療を受ける科」と個人的には理解しています。

 

また、当院では医師が二人いる体制で診療しておりますので、他院より時間をとって患者さんとお話しできることもメリットと思います。

 

皮膚科については、性病を扱っていた歴史から長く泌尿器科と一緒でしたが、皮膚科と泌尿器が分かれたようにどの科でも世の診療科は専門分化する一方です。

皮膚科医の僕ですが、現在は形成外科のDrと会うことが多くなっており、いつもよい刺激を与えてもらっています。

逆に自分は彼・彼女らによい刺激を与えているでしょうか。

蛇足ですが、両方の学会に行くと、皮膚科のDr陣の方が形成外科より平均年齢が高くて、静かな感じは受けます。形成外科の方が何となくチャキチャキしている印象があります。

皮膚科医と形成外科医が混じり合うと、時代に逆行して皮膚科と形成外科が合流し、そのうち「体表科?」になる日が来るのかもしれません。

体表の総合医療を目指して今日も頑張ります。

 

 

話は変わりますが、3月3日はひな祭りの日でした。

男兄弟で育った僕には縁のない祭りでしたが、同僚のDrがお菓子を買ってきてくれました。

和的な季節の祝いは心が安らぎますね。

皮膚科と形成外科も男雛と女雛のような温かい関係になれるとよいです。

心遣いありがとうございます。