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迷ったらルメッカとケミカルピーリングでアンチエイジング

迷ったらルメッカとケミカルピーリングでアンチエイジング

· 奥野公成 · NEW, しみ, にきび · 迷ったらルメッカとケミカルピーリングでアンチエイジング はコメントを受け付けていません。 · Kosei Okuno

こんにちは。

本日は美容皮膚科の入門編と言えるケミカルピーリングについて主に述べたいと思います。

chemicalpeelingとは、chemical 化学的な peel剥ぐ というのが直訳になります。

昔からどの皮膚科クリニックでも行われている安全性が高い治療です。

当院で最も行われている2種類の代表的なケミカルピーリングは、グリコール酸ピーリングとミラノリピール(トリクロロ酢酸35%が主成分のケミカルピーリング)です。

基礎化粧品だけだと化粧のノリが今一つという方やニキビで悩んでいる方によいと思います。

ケミカルピーリングとは、酸性の薬剤を皮膚の表面に塗布し新陳代謝の悪くなった角質層の結合を緩めることで皮膚表層の角質を自然に剥がす治療法です。

平たく言うと皮膚の表面を酸で溶かす治療です。

さらに言い換えれば肌を生まれ変わらせる治療です。

一部のケミカルピーリングは角質より深い皮膚に作用するものもあります。

そういうものは肌の張り感にも効きやすいです。

しかし深く効きぎるものは痕が残る可能性もあります。

通常は角質層のみに作用するものを使用することが多いです。

トリクロロ酢酸、フェノールなどのケミカルピーリング、30%以上のグリコール酸、乳酸などを使ったケミカルピーリング、pH3以下の酸性度の強いケミカルピーリングはエステでは通常行えず医療機関であるクリニックや病院で行われます。

ケミカルピーリングの効果は張り感、キメの整え、毛穴の汚れ、小じわ、ニキビ、ニキビ痕、くすみなどです。

これは顔の皮膚全体的なメンテナンスと言えます。

皮膚表面の主に「形」の治療です。

グリコール酸よりミラノリピールは皮膚の線維であるコラーゲン形成効果が強いです。

皮膚のコラーゲン線維を増やすのに必要なアミノ酸各種やビタミンB2・Cが入っているからです。

それと真皮層への影響がグリコール酸よりトリクロロ酢酸の方が大きいからです。

当院でのグリコール酸ピーリングは1回税抜き5000円、ミラノリピールは1回1万5000円になります。

2週間に1回を6回行うことをお勧めしていますが、2週間に1回が難しい方は1ヶ月に1回でもよいと思います。

やるかやらないか、ゼロと1の差は一番大きいですから。

副作用として施術中のピリピリした痛み、稀に施術後の淡い赤み、皮むけ等が起こりえます。

日常生活では日焼け、摩擦等を避けてください。

ちなみに最初の写真は施術(酸)によるほてりを抑えるための施術後冷却中の写真です。

 

ケミカルピーリングの例としてミラノリピールの手順写真を以下にお示しします。

黄色いのが酸です。青いのは水を冷却する器具です。

洗顔後、横になりタオルを頭に巻きます。

酸を塗ります。他の酸だとハケで塗ることもあります。

目の際などシワの出やすい部位にしっかり塗ります。

何となく遠くで寝ているクマのぬいぐるみが気になります。

塗った酸をしっかり拭いてもらいました。何かの汚れはついているはずです。

その後冷やしたのち、美容液・保湿剤を塗ってもらいました。何だか顔がさっぱりしています。人に施術してもらうのはリラックスできてとても気持ちいいですね。気分転換にもなりました。スタッフの皆さんありがとうございました。翌日には肌がすべすべでかなり驚きました。

 

僕自身初めてケミカルピーリングを受けたのは15年前の30歳のときでした。

病院においてあったものをただ何となく試しただけでしたが、最近になり何故そのときから定期的に続けなかったのだろうと後悔しています。

自分で酸を買って自分の顔に塗ることくらいできたのですけどね。

こういうやさしい治療って結局は継続なんですよ。

やさしくても化粧品よりはずっと強いわけですから効くんです。

日常の積み重ねが何年か経って大きな差になるんですよね。

 

さて、このブログタイトルにあるルメッカの照射を僕はよく行っています。

ルメッカは当院に1~2年前からあるシミの光治療機です。

IPLというレーザーではない機械のジャンルに入ります。

赤み、貼り感、毛穴の引き締めなどにも効きます。

まぶたを除いた顔全体を1回税抜き3万円で照射しています。

これを1ヶ月に1回6回お勧めしています。

皮膚表面の主に「色」の治療です。

副作用は施術後に顔の一部に赤み・ヒリヒリ感を生じることがあります。

このルメッカの最大の特徴はシミに効く波長である500~600nm領域におけるエネルギー効率が通常のシミ光治療機の約3倍あるということです。

つまり皮膚内にある黒や茶色に他の一般的な光治療機より強く反応するのです。

ゆえにそれなりの効果が期待できます。

 

僕個人的には上記で述べたケミカルピーリングとルメッカは皮膚表面の「形」と「色」の治療であり、お互い相補的な関係と思っています。

都合のよいことにこの2種の治療は同じ日に施術可能です。

この2種の治療を最初半年は1ヶ月に1回継続していくことがよいと思います。

化粧品と比較にならないコスパのよいアンチエイジング治療を、継続して積み上げてみてはいかがでしょうか。

 

 

おまけ

40代(意識真ん中系)中年男性は半沢直樹ロスの日々です。。。

魂を揺さぶられるような感動をありがとうございました。

心の隙間を埋めるため今の気持ちを込めた川柳を詠んでみました。

どうか聞いてやってください。

・ワタナギに 油断できない ナオキかな

・半沢と ナギサを交互に見る おじさん

・イチローが いればナオキに 率勝てる

・我が職場 半沢以外 そろったぞ

・月曜日 一日だけは 正義ぶる

・おしまいです 誰かのセリフ 女子が言い

・生きてれば 何とかなるのに 生保いる?

・生きてれば 何とかなるの 家族だけ

・半沢の ほんとの勝者 菅野美穂

・半沢の 最終回で 思い出す あなたが選んだ 最後のお店

・銀行の 窓口を立ち 一礼す