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東京皮膚科・形成外科 奥野公成 超皮膚科学

【皮膚科専門医による施術】首にある茶色イボのお悩みを10分程度の治療で解決します。 (銀座・品川・日本橋院)

【皮膚科専門医による施術】首にある茶色イボのお悩みを10分程度の治療で解決します。 (銀座・品川・日本橋院)

· 奥野公成 · その他, 一般皮膚科 · No Comments · Kosei Okuno

今回は中年以降の方の首によくある茶色のイボ治療についてお話し致します。とると首がかなり綺麗になります。

ほとんどの方に、年齢とともにこれはできるのではないでしょうか。どんな見目麗しい方にも一つはあるはずです。

下記に男女二人の方の首の写真をお示しします。

顔のシミとは違う、この首の連れ合いが中年以降に増えていきます。

要らないものが増えていきますね。

これは、アクロコルドン(acrochordon)、スキンタッグ(skin tag)、軟性線維腫、懸垂性線維腫など、色々な呼び方で呼ばれる、皮膚の線維が増える良性腫瘍です。

人間の体は、表面から表皮、真皮、皮下組織、筋肉となるのですが、真皮の部分の膠原線維(コラーゲン線維)という線維が増えた腫瘍です。

ちなみに、表皮は体の表面から約0.2mm、真皮は体の表面から約2mmの薄さしかありません。

このイボは、首、わき、股などによくできる、肌色~茶色の軟らかいできものです。

首や脇にできる数ミリ台の小さな多発するものをアクロコルドンないしはスキンタッグ、体に単発する1cm大のやや大きなものを軟性線維腫、これがさらに巨大になり皮膚から垂れ下がるようになったものを懸垂性線維腫と呼びます。

肥満者や女性に多く、一種の加齢性変化と考えられています。

しかし、このイボのでき方については、私の印象ですと遺伝的な要素が大きいのではと考えています。

できる人は本当にたくさんできますし、できない人はできないので体質差がかなりあります。

 

治療は、細いハサミで根元を切るか、CO2レーザーで腫瘍部を点状にほんの少しだけ焼いています。

病院時代は液体窒素を使用していたこともありますが、これでイボを除去できても炎症後色素沈着が長期間残りやすいので、今は使用していません。

この腫瘍の特徴は、皮膚の浅い部位の線維が表側に突出しているので、腫瘍が深いところに行ってないことです。

ですから、除去もかなり浅い部位まででよいので時間がかからずスピーディーにハサミやレーザーで処理することができ、なおかつ、浅いところまでしかとらないため傷痕も本当に目立ちません。

正直傷痕のほとんどは分からなくなります。

ですからこの治療を受ける方は事前に首の写真を自分でとっておくことをおすすめします。どこを治療したのか分からなくなることがあるので。何の治療でも写真は大事ですが。

 

この腫瘍をとって、顕微鏡で見てすら、普通の皮膚真皮の線維と同じように見えるので、どこからが真皮組織の腫瘍性変化なのかはっきりとは分かりません。

ですから、ある意味誰もこの腫瘍の境界は分からないのだと思います。

大概の方は見た目の改善のためにこのイボをとるものですから、万が一傷痕が目立つとよくないので、このイボの除去の際は、かなり浅くまでしかとっていません。

また、脂漏性角化症という老人性のイボの小さなものもおそらくこの多数のアクロコルドンに混じっているとは思いますが、これも皮膚のかなり浅いところまでしか存在しません。同じ治療になります。

深くとって傷痕が残るより、浅くとって再発したら数年後くらいにまたとればよいと思っています。良性ですから取り残しても特別な問題はありません。

 

 

ちなみに、顔のホクロ(正確にはミーシャー母斑と言います)はターゲットの細胞が深いところまであるので、気持ち深くとらないといけません。

ホクロにはメラニン色素をつくっている人間の目で肉眼的に見える浅い部分と、作っていない肉眼で見えない深い部分があり、メラニンが見える部分より気持ち少しだけ深くレーザーで焼き切っています。

ホクロの細胞を残すとそれが太陽光を浴びて色を作り始めますから。

 

 

当院ではこの首のイボを、一粒1080円で取り除いています。

痛みは軽度なので、慣れている患者さんだと局所麻酔注射をしないで行っている方もいます。

注射を一回刺すのと、ハサミやレーザーで一瞬でとるのとそんなに痛みは変わらず、その方が内出血の確率も減りますから。

皆さんだいたい5~30粒くらいを一日でとられる方が多いです。

治療後は、小さな傷の部分に対して、数日~1週間軟膏処置が必要であり、その後赤みが数週間続きます。

 

現在写真の使用にご協力いただけます方は2割引で治療を行っています。

ご協力いただいた方の写真は、学術活動やホームページ等で使用させていただく形になります。首だけの写真で顔は出ませんので。

 

首のイボ除去にご興味のある方は、東京皮膚科・形成外科銀座院(03-3545-8000)、品川のイーストワン皮膚科・形成外科(03-5479-3388)、東京皮膚科・形成外科日本橋院(03-6231-1555)までお気軽にご連絡ください。

 

首の茶色イボをとると、見た目の清潔感がグッと上がり首が若返りますし、首のできものが気になって自分の手で触ることも何かに引っかかることもなくなります。

コストパフォーマンスのよいかなりお勧めの治療です。

 

 

さて、話は変わりますが今年の夏も終わりましたね。

夏が終わると何となくもの悲しい気がします。北国出身の人間だからでしょうか。

毎年毎年、僕は本当は夏が好きだったのではと振り返ってしまいます。

好きなものは過ぎ去ってから分かるのですね。切ないです。

でも秋も好きなのでこれからの季節も楽しみです。

下記の写真は、最近模様替えされた品川院のあるイーストワンタワーのエントランスです。

日本の四季は本当に美しいですね。