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東京皮膚科・形成外科 奥野公成 超皮膚科学

【皮膚科専門医による施術】ホクロ(黒子)除去治療へのこだわり(品川・銀座・日本橋院)

【皮膚科専門医による施術】ホクロ(黒子)除去治療へのこだわり(品川・銀座・日本橋院)

· 奥野公成 · ホクロ, 美容医療の機器 · No Comments · Kosei Okuno

さて、本日は美容皮膚科の基本であるホクロ除去について述べたいと思います。

ホクロ除去治療は、毎日のように行っている治療になります。

顔の印象がさっぱりして清潔感が上がるコストパフォーマンスの高い治療です。

下記に炭酸ガスレーザーによるホクロ除去を行ったモニターさんの前後写真を掲載しました。

ホクロ除去の料金は、一粒目が5千円で二粒目以降が一粒3千円です。その他に軟膏代・テープ代・受診料等が3~4千円かかります。

リスク・デメリットとしましては、処置が2週間必要なこと、軽度の隆起や凹みが起こる可能性があること、赤みが数か月続く可能性があること、再発の可能性がわずかながらあることとになります。

向かって左がホクロ除去前、右が除去4ヶ月後です。

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当院では、主にCO2レーザー(JMEC社 Espritエスプリ)でホクロの除去を行っています。

小さくてスタイリッシュですが、使いやすく高性能なCO2レーザーです。

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CO2レーザーは炭酸ガスレーザーとも言います。ホクロやいぼを繊細に焼く機械です。

このレーザーは、水に吸収される波長10600nmのCO2レーザーで、皮膚・軟部組織の止血・凝固・切開が可能なレーザーです。

人の身体は水分が多く、たいていのものは焼灼可能です。

皮膚科・形成外科領域での主な用途は、手足や顔に多い尋常性疣贅(ウイルス性イボ)の治療や、顔、首、体に多い加齢性の脂漏性角化症(老人性のイボ)の治療、ホクロの切除になります。

実際の治療は、治癒が早いPモード、汎用性の高いSP(スーパーパルス)モード、切れ味のよいCW(連続波)モードを目的や用途に合わせ選んでいます。

SPモードは1~5段階、Pモードは1~9段階の中から選択できます。

このPモードがエスプリ独自のモードで、より痛みやダメージの少ない繊細な治療が可能となりました。

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傷を残さないよう、なおかつしっかり一回で取り切れるよう、よく見てホクロをぎりぎりで削っています。

ホクロがなくなったとしても傷あとが目立ったらホクロを取った意味がないですから。

ちなみに顔は除去後の傷あとが残りにくい部位です。

 

治療は、ホクロ部位を消毒し、その部位に局所麻酔薬を注射し、その後レーザーで削っていきます。

レーザーの処理は数分で終わります。

 

 

多発している浅いホクロなどは、痛みが少ないので、塗り麻酔だけで行うこともあります。

治療後は照射部位に浅い傷ができ、軟膏処置を行うことで1~2週間で新しい皮膚に置き換わります。

ホクロを削ったあとは抗生物質軟膏を塗り、いくつかある貼りものからその方に合った一つを選んでいます。

最低一週間、通常二週間は軟膏処置が必要となります。当院の張りものは透明で、その上からメイクもできますので、本当に目立ちません。

ホクロ・しみレーザー照射後の処置につきましては、5月のブログ「シミ・ホクロレーザー照射後処置」に細かく書きましたが、貼りものは色々あります。

 

下記の写真は、3カ所CO2レーザー処置を行った方で、照射翌日の状態です。

上の2カ所は近い部分にありますが、赤みがそれほど出なかったので、かなり見えにくいですね。

この方はホクロではなく小さなイボを焼いたのですが、ホクロ除去でも傷や治り方は同じです。

 

ホクロの除去につきましては、私個人的にはレーザーで処理できるものはなるべくCO2レーザーで処理しています。

ホクロを削った後の仕上がり(ごく軽度の肌色傷痕)が、削る前の元々のホクロより目立たなくなってこそ、この治療を行うメリットがあります。

ただ、実際は傷痕がわずかに残ったとしてもホクロの黒い色がなくなるので、メリットはとても大きいです。

個人的には、顔のホクロは全部なくしてもよいと思っているくらいです。

病院時代はCO2レーザーがなかったので手術でとっていましたが、ホクロがとれたとしても手術は傷がレーザーより確実に深くなりそのため瘢痕の隆起が大きくなることや、線状に縫い合わせた場合は人体にない直線ができるため傷痕が目立つことから、今はホクロはなるべくCO2レーザーで処理しています。

また、手術を行って縫った場合は、たいてい傷痕がホクロより結構長くもしくは大きくなりますので、CO2レーザーで除去した場合と比べ傷痕についてのメリットはないのではと考えています。

かなり小さくてシミと迷うときは、傷痕が残らないので最初にシミ取り用のQスイッチレーザーで処理することもあります。

人体は曲線でできた芸術と思っていますので、直線はなるべく作りたくありません。人体に完全な直線はありませんから、直線があると確実に目立ちます。

 

もしホクロを手術で取る場合は、くり抜いて軟膏処置で傷を治すとただの円形様の傷痕になり、割と目立ちません。

この方法だと大きなホクロでも縫合による変なひきつれがなく治り、非常に無難です。悪性かもしれないときなど、検査が必要なときには行います。これだと何かぶつけた怪我の痕と言ってごまかすこともできます。ホクロ除去後のあとが気に食わなければほんの少し大きく再切除縫合すればよいだけです。

その際の縫合する場合は、完全な直線ではなくしわに合わせた曲線にしています。

手術がCO2レーザーと比べ確実に優れている点は、悪性か良性かなど調べるために病理組織検査を行えることと、確実に取り切れることの二点です。

ちなみに、ホクロが悪性の可能性(≒悪性黒色腫の発生率)は人口10万人当たり1年に2人です。ただ、この数字は80代や90代の高齢者も入っての数字ですから、若い方だけだともっと低いと思われます。

現在の私の業務内容からしますと、一番求められていることは綺麗に治すことと思いますので、レーザーを多用しています。

当院では、3か月以内でしたらホクロが再発したら受診料(千円くらい)だけでまたホクロをCO2レーザー処理できますので、再発したらまた処理すればよいだけと思っています。

深く広く一回目でレーザー処理すればホクロは確実に取り切れます。しかし、大きく削れば再発はしませんが、傷痕(瘢痕)は大きくなり、現在の医学では一度できたその傷痕を完璧に綺麗に治す方法はありません。

 

ホクロ除去治療を始めて不思議なのは、皆さん割合シミは気にされてもホクロは気になさらない方が多いことです。

それはホクロが大きくてもです。

おそらくシミは後から出てきた加齢の象徴と認識され、ホクロは子供の頃からの長い付き合いなので加齢の象徴と自分では認識されないのでしょう。

ただ、自分と面と向き合っている他の人の立場で考えてみれば、よそ様の顔を見て真っ先に目に入るのは、シミよりも黒さが強いホクロであるということはないでしょうか。

個々人こだわりがあってよいと思っているホクロも、他の人目線から見れば、他人目線で客観的に見れば取ってしまった方が清潔感のある綺麗な顔になることが多くはないでしょうか。

とるとさっぱりした清潔感のある顔になります。

ホクロはもし除去後にかすかななあとが残ったとしても、黒い色が完全になくなるというメリットがあります。そのメリットはかなり大きいです。

黒い色があると、肌色の微細な凹凸と違い、1m先からでも必ず見えますから。

 

ホクロ除去治療は、シミ治療、シワ治療とともにコストパフォーマンスのとても高い美容皮膚科治療です。

何十年と一緒に過ごしたホクロも、1週間で黒い色が何もない皮膚に変わります。

 

書くのに熱中していましたら長文になってしまいました。すみません。

ホクロ除去にご興味をお持ちの方は、東京皮膚科形成外科日本橋院(03-6231-1555)もしくは東京皮膚科形成外科銀座院(03-3545-8000)までお気軽にご連絡ください。

質問だけでも結構です。何でも遠慮なくお尋ねください。