梅雨真っ盛りですね。
洗濯物を外に干してもなかなか乾きません。悲しくなりますね。
でも100%乾燥機使用の方には関係の無い悲しみですね。
今回は人生初めてオンライン学会に参加した感想を述べたいと思います。
今年6/4~6/7に行われた日本皮膚科学会総会がインターネットによるオンライン視聴で行われました。
新型コロナウイルス感染の拡大を防ぐため会場に人が集まるのを避けたようです。
一か月経ちましたので振り返ってみたいと思います。
皮膚科の一番大きな学会である日本皮膚科学会総会は京都と横浜において1年おきに催されていました。
医者の学会とは、発表会+講習会のようなものです。
今年は京都で行われる予定だったのですが、コロナ感染を防ぐため数か月前にはインターネット視聴開催が決定されました。
中止せず開催の方向で行ったのは英断だったのではと感じています。
向こう側に何があるか分からない新たなドアが開かれました。
しかしこういう感染症は誰もが初めての経験であり、オンライン学会を決断をされた偉い先生は深く悩まれたのではないかと思います。
なぜならよい点のみならず悪い点が行った後に必ず露わになりますから。
一方で、悪い点が見つかっても来年からは元通り学会会場で行う形に戻るのかもしれません。
もしかしたらオンライン学会はコロナによる今回一回限りの極めて貴重な経験なのかもしれません。
さて、以下に僕が感じたオンライン学会のメリット・デメリットを述べたいと思います。
メリット
遠くの会場に新幹線代・ホテル代をかけて行かなくてよい。
自宅から会場への行き来が無いので時間の節約になる。
学会参加のため日常の業務を休まなくても業務の隙間時間で見れる講演がある。
上記の理由で専門医資格更新の単位を取りやすい。
混んでいる会場で立ち見をする必要がない。
何となく苦手な人にばったり会わなくてよい(悪いセレンディピティーの消失)。一方で自分の老けた姿を昔の知り合いに見せなくてもよい。
何千人規模の学会がインターネットで可能ということが分かりテクノロジーの進歩を感じた。
デメリット
全国のみんなが一斉にログインするのでなかなかネット視聴につながらない。
それゆえ専門医資格更新の単位をとれているのかが不安→その後一か月経ち単位がとれていることが分かり安心
講演後の討論が無いことにより意外な知識習得や盛り上がりに欠ける。
昔の知り合いとの再会がないため、ボクシング選手のような本番へ向けての心身の緊張感がなくなる。
おびただしい書籍の販売コーナーを見ることができず最新の本やなぜか学会会場でしか見られない本に出会えない(よいセレンディピティーの消失)。
遠くまでせっかく来たからという苦労無しで視聴しているので視聴に対しやや真剣みが減る。
視聴しているとき周りから話しかけられ何度も中断せざるを得なくなる。
地方の受験生が東京の予備校の先生の衛星講義を聞くように演者の先生と何となく心の距離を感じる。
心は京都だがリアルで京都に人が集まらないので京都経済への影響が心配
オンライン学会はよい点・悪い点ありなのだと思います。
今回半強制的にインターネットによる学会が行われ関係した人たちにはとてつもなく大きな経験と知識が加わったと思います。
メリットもあったので、個人的には新型コロナウイルス感染症の騒ぎが終わってからもオンラインによる学会視聴は時折行われるのではないかと感じています。
昭和の男としては少し寂しい気もしますが時代の流れですから仕方ありません。
黒船到来と思い変化に対応していきたいと思います。
おまけ
学会会場の通路にて
A先生「よー、せんせー久しぶりー」
B先生「あーどうもっ!」
A先生「元気してたー?」
B先生「元気ですよー、先生どうでしたか?」
A先生「全く変わりなしよ!」
B先生「先生見た目も全然変わらないですねー」
A先生「せんせーも。せんせー、ちょっと痩せたかもね。せんせー噂聞いてるけど頑張ってんじゃん。俺せんせーならやると思ってたよ。」
B先生「そんな、先生のお陰ですよー。先生につけてほんとラッキーでした。ありがとうございます。」
A先生「じゃあ俺次はそこの会場行くから。せんせー、また!」
B先生「どうも。(A先生本当はいい人だったんだ。。。)」
久しぶりに再会した2人がお互い表面上だけ気持ちよくなるこういう会話もリアル学会ならではと思います。