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東京皮膚科・形成外科 奥野公成 超皮膚科学

【皮膚科専門医による施術】しみレーザー治療のイメージ 【動画あり】

【皮膚科専門医による施術】しみレーザー治療のイメージ 【動画あり】

· 奥野公成 · しみ · No Comments · Kosei Okuno

さて、今回は美容皮膚科の王道であるシミ治療のイメージを動画で皆さんにお伝えしたいと思います。

シミの中で一番多いのは、老人性色素斑という顔にポツポツ出るコイン状のシミですが、それに対してレーザー治療を行うことが最も多いです。しみ治療は、他の美容治療より治療が確立された分野だと感じています。この種のしみにレーザー治療は鉄板の治療と考えています。

まずは、当院で以前しみレーザー治療を行った方の写真をお伝え致します。いずれもすっぴんです。

下記の右頬のしみの範囲でしたら、費用は6万~10万円くらいで可能です。

リスク・デメリットとしましては、照射時の輪ゴムではじかれるような痛みと、照射後約2週間の軽度の赤みがあります。

効果ですが、一度でだいたい8割くらいの色素がとれるイメージです。

 

照射前

 

照射後

以下のページに、しみレーザー治療のイメージ動画をあげさせていただきます。

皮膚は表皮・真皮という二層から成りますが、老人性色素斑の巣窟はこの表皮という層の最深部(基底層)にあります。

基底層という部位にメラノサイトというメラニン色素を作る細胞があり、レーザーの光はこのメラニンに反応して熱を作りメラノサイトを破壊します。

人工衛星から地上の物体を狙って光を放ち、当てているようなものです。

おおまかに、表皮は0.2mm、真皮は2mmの厚さをもっていますので、顔の皮膚表面から約0.2mm先の物体を燃やしているわけです。結構近所の火事です。

しかし、ただ熱で燃やすだけならどのような熱い物体を押しつけてもできるのですが、レーザーというハイテク機械のすごいところは、黒い敵だけを燃やし破壊して、なるべく周りの罪のない皮膚組織を破壊しないことです。

言わば、レーザーは選択的な破壊ができるスナイパー・ゴルゴ13なのです(余談ですが、この漫画は医者の病院当直室に高い確率であるような気がします)。

ですから、罪のない皮膚の組織まで熱を与えることがないので、このシミ治療では、傷痕がほぼ100%残らない極めてリスクの低い治療になるのです。

人間の手ではミクロの世界の黒い物質だけを壊すことはできませんから、機械が人間を超えた治療分野の一つなのだと思います。

動画では木の棒に色鉛筆で丸く色をつけ、そこをレーザーで照射しています。

黒、茶はシミの色、赤は血管の色をイメージしていただけましたらと思います。

 

 

実際の人間の皮膚は黒い色素に光がたどり着くまでに、様々な細胞があり、光は反射したり屈折したりしますので、下記のようにスカッと色が抜けることはないのですが、皮膚の中でおおまかにどのようなことが起こっているのかを目で見て実感していただけましたらと思います。

動画を撮影してくれたスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。いつも助かります。

それではどうぞ。

 

一般には、消したい色とその治療に適したレーザーの種類は下記のようになります。Qスイッチとは、光を強さいっぱいにため込んでため込んでため込んでそして一気にうつ装置です。QualityのQです。

ちなみに、我々の銀座院にあるピコレーザーはYAGレーザーになります。

黒色(茶色)・青色

Qスイッチ・ルビーレーザー、Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー、Qスイッチ・YAG(ヤグ)レーザー

緑色

Qスイッチ・ルビーレーザー、Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー

赤色・黄色

波長532nmのQスイッチ・YAG(ヤグ)レーザー