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シミ治療機M22説明 in銀座院

シミ治療機M22説明 in銀座院

· 奥野公成 · しみ, 美容医療の機器 · No Comments · Kosei Okuno

こんにちは。

最近急な雨が多いですね。

夏の風物詩なのでしょう。

クリニックにたくさん置いてある透明な置き傘に助けられています。

 

夏が終わりに近づいてくると、シミでお悩みの方が増えてくるかと思います。

現在当院で行われているシミ治療は、大きく分けて下記の7つになります。

1)ビタミンC、トラネキサム酸等の内服

2)ハイドロキノン軟膏、トレチノイン軟膏の外用

3)IPLによる光治療(銀座院:M22、品川院:トリニティeplus)

4)Qスイッチレーザー治療(銀座院:アレキサンドライトレーザー、品川院:ルビーレーザー)

5)美白点滴

6)イオン導入

7)メソセラピー(注射治療)

 

治療の主役は、効果の高さから考えて主に3)、4)になり、外来ではその説明を中心に行うことが多いです。

 

今回は、最近ご希望の方が増えてきた上記3)M22について詳しくお話ししたいと思います。

この機器は、ここ1~2年、美ST等の美容雑誌・女性誌でよく取り上げられおり、登場してからずっと、安定したパフォーマンスを発揮しています。

M22はイスラエルに本社があるルミナス社製の光治療機で、フォトフェイシャルの最新版です。

外観はなんとなくスターウォーズのR2-D2に似ていて愛らしい風貌です。

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ちなみに、M22とは星の名前の一つのようです。

IPLとは、515~1200nmの色々な波長の光を、散弾銃のようにいっぺんにうつ乱れ打ち光治療機みたいなもので、それぞれ色々な色に吸収される波長が皮膚の様々な色や成分に反応し、多種の効果を発揮します。M22は、アンチエイジング界のオールラウンドプレイヤーと言えます。

反応は、優しく幅広くというイメージです。

希望される方のほぼ90%くらいが、シミで悩まれている方です。

レーザー治療ご希望の方は目立つシミがドーンとある方が多いのですが、M22ご希望の方は、顔中にパラパラたくさんしみがある方が多い印象です。

短所は、効果の切れ味がレーザーと比べ乏しいことと、1ヶ月に1回の通院が必要になることです。照射する側の問題ですが、色々な波長のフィルターと肌に接する照射端子を何回もガチャガチャと交換しないといけないので、交換に少しだけ時間がかかります。

長所は、赤み、かさぶたが出来にくいため、レーザーと違い照射後1週間の軟膏・テープ保護を必要としないこと、まぶたを除いた全顔をうてること、シミのレーザーと違いシミだけでなく赤みや小じわ、毛穴などにも効果を発揮することです。照射直後の赤みがかなり少なく、メイクで隠せるので、会社の昼休みに治療を受けに来ている方もいました。一回の照射面積がレーザーと比べて広いので、首、手背、腰背部など、顔以外の部位もスピーディーに照射しやすいです。以前のフォトフェイシャルと比べ起動も速いです。

副作用は、照射時のピリッとしたごく軽い痛み、照射後にシミに一致した一時的な色調増加、ごく軽度の赤みなどがときどきあります。

 

さらに詳しく述べますと、この機械が他の機械と比べ優れているところは、様々な波長フィルターに変更することができ、その波長近辺の光が強く出せるため、色々な用途に応じた個別の治療ができることです。

例えば、赤みを気にされている方でしたら590nmのフィルター中心で照射し、シミを気にされている方でしたら515nmのスポット照射を加えるなどです。

最初にオールラウンドに効くフィルターで、全体を照射してから、個別の悩みに対応したフィルターに変えていってます。

肌の色調が濃い方や日焼けが疑われる方は、それなりのフィルターを選択しています。

赤みに効くVビームでしたら595nm、シミに効くYAGレーザー532nmまたは1064nm、ルビーレーザーでしたら694nm、シミと脱毛、毛穴に効くアレキサンドライトレーザーでしたら755nmなどレーザーは1種類の波長しか一度に出ませんが、M22のフィルターは、これら全ての波長がやさしくではありますが、いっぺんに出せることになります。

また、他の機械ですと、光が出ているときのパワーはピークからミリ秒単位の間でも下がっていくのですが、M22の場合は光が出ているミリ秒単位の時間に均質な一定の強さの光が出ます。

光が途中でへたらないということです。

ミリ秒の間の照射時間でも光を均質に出すことは難しい技術です。

当院ではフィルターが6種類あるのですが、私は3~4種類のフィルターを使ってシミ、赤み、肌のひきしめなどの治療を行っています。

メーカーの担当業者さんのお話ですと、私は他のクリニックの1.5~2倍のshot数は照射しているようです。

赤みなどダウンタイムの問題が出ないように、調子にのってうちすぎないよう気を付けています。

その他の特長としましては、大きな照射端子と小さな照射端子があるので、鼻や口周りなど細かい部位も小さなもので照射しやすいことが挙げられます。

シミのスポット照射も、余計なところを強く当てなくてよくなりました。

 

昔のフォトフェイシャルを覚えておられる方は、M22の痛みの少なさに、本当に効いているのか逆に心配になるかもしれません。冷却システムが発達したので。しかし、機械はバージョンアップするほど効果が上がり、副作用が減ります。

もしM22を希望される方がおりましたら、開始前に自分のスッピンの顔写真を、スマホまたはデジカメで撮影しておくことをおすすめします。

1か月ごとの変化は、毎日鏡で見ている自分が一番分かりにくいですから。写真を撮ることで自分でもしっかり効果を感じていただきたいです。

基本的には5回はおすすめしていますが、お悩みの方は、お試しに1回だけなさってみるのもよいと思います。男性でもなさっている方はおります。

説明を聞いてみたいだけの方を含め、M22を検討されている方は、東京皮膚科形成外科銀座院(03-3545-8000)にお気軽にお問い合わせください。

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写真は、一番上から下記の順になります。

M22本体

正面カバーを開いた本体内部

2種類の肌接触端子、色々な波長フィルター

M22モニターさんの照射前、照射2回終了後(もちろん無修正)