お問い合わせ: (03) 5479-3388
品川駅近の皮膚科・形成外科・美容外科 Web Site

東京皮膚科・形成外科 入谷 英里ブログ

日本美容皮膚科学会へ~

日本美容皮膚科学会へ~

· 美容外科・美容皮膚科 / Cosmetics · No Comments · Eri Iritani

7月の最後の土曜日には大阪で開催された日本美容皮膚科学会へ

行っておりました~~~!

ひ~ 暑かった~~~・・・

image2 (1)

美容皮膚科というだけあり、企業展示も本格的な薬剤から怪しげな

エステもどきのマシンやパックまでさまざま・・・

途中でお会いした千葉中央美容形成クリニックの西谷先生は

怪しげな商材をバサバサと斬りこんでくださって頼もしかった~(笑)

他にも昔勤務していたクリニックで一緒だった懐かしいスタッフにも

再会できたり!大阪来てみるものですね~

image4

こちらは 術後の腫れを予防してくれるというサプリメント。

腫れ防止に術前もしくは術後に内服をするとよい、という漢方や

サプリメントが増えてきた気がします。

いろいろトライして取り入れていけるものがあれば どんどんチャレンジしてみたいです。

IMG_1335

毎年 いい加減、目新しい発見もないし 今年こそは辞めてやろう!!と

思いながらもずるずるきてしまった美容皮膚科学会(笑)

ピコレーザーの開発・導入など新しいムーブメントも起きてきたので

もう少し在籍して様子みよう・・という気がしてきました。

(プラズマも新しいムーブメントを起こすかもしれないですしね)

そうして 今回はポスター発表がありました~!!

こんな重そうな姿の演者 私以外にいないです・・・。

同期の皮膚科の先生からも 爆笑されてました。

IMG_1337

今回はベビーコラーゲンは人間の胎盤由来のプラセンタから精製されたものというけれども

原材料は何ですか??と聞かれることも多いので

遠心分離をかけてみたところ・・・・

図1 電気泳動

一番 右の青紫の棒がベビーコラーゲン、

そのお隣の棒が ヒトの胎盤からのプラセンタです。

ベビーコラーゲンは人工物なので薄まっていますが・・・それでも

プラセンタにみられる 横方向に濃く染まるα鎖・β鎖が

両者ともに染まってきています。

これはやはり同一の成分が由来であることを示すので、

ベビーコラーゲンの原材料はヒトのプラセンタということで よいでしょう。

(これらのプラセンタはアメリカにて 厳密な基準にのっとって

感染症などの検査や滅菌操作が済んだものより精製されたといわれています。)

図1 ベビコラ

ちなみに ベビーコラーゲン(3型コラーゲン)を培地にして

線維芽細胞をふりかけるというような検証も 大学のラボに

お願いしていたのですが

図1 培地

5日目で細胞が死滅してしまい、、、未完のデータなのですが・・・

どうも3型コラーゲン濃度の高いベビーコラーゲン培地では

線維芽細胞の遊走(集まってくること)も少ないですし

線維芽細胞の形状の変化の仕方も異なる、ということから

やはり ベビーコラーゲンが多く存在する環境では

なんらかのシグナルが伝達され線維芽細胞の増生が

抑制され、結果的に瘢痕が形成されるときに

過剰な瘢痕形成をきたさないのかなあ・・・?

と いう推測が濃厚になってきました~!

 

でも まだ長期結果はでていないですし、

3型コラーゲン濃度を変えていくことで 結果が変わっていくでしょうから

今後も引き続き観察していきます。

image1 (1)

ランチョンセミナーはよく聞きますが、

スウィーツセミナーとやらは はじめてです。

フルーツをつまみながら講演を聞くのですが

最後らへんは手がべとべとで大惨事~~~!(笑)

無理にスウィーツ配らないでもいいから~~!!(それか持ち帰れるやつとかさ~~)

image1

怒涛の日帰り学会だったので 会場には5時間ほど滞在して

東京へトンボ帰り。

お土産はやっぱ今年の流行語大賞候補「忖度」まんじゅう!!!

う~ん いつか 日常会話で 忖度をつかってみたいですが

適切なタイミング、効果的な使用方法がわからず。

どなたか教えてくださいな~