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台北での日本臨床皮膚外科学会に参加してきました。

台北での日本臨床皮膚外科学会に参加してきました。

· 形成外科 / Plasticsurgery · No Comments · Eri Iritani

先週末は台北で開催された日本臨床皮膚外科学会に参加しておりました。

金曜の夜に到着して1泊して朝に発表して午後に帰国・・・というまたまた

弾丸で移動してきました。

人生で初!税関で「1泊でしょ?その荷物何入ってるの?」と聞かれたのが

不本意でしたよ~~!!

確かに半年前もIMCASで台北に1泊滞在して帰っていたし、

女一人だし 怪しさ満点だったのでしょうかね!!??

さて 今回は 以前より私が常日頃から気になっている症例を数例、

解説しつつ弁護士さんからもアドバイスを頂いたので そちらも含めて

発表してきました。

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発表時間は12分・・・という 人生でここまで長い発表も初でした。

今回は初体験づくしですな~・・・

でも いままで5分くらいで慌てて走るように発表するようなものばかりだったので

今回はじっくり伝えたいこと、見ていただきたい症例などを網羅できたので

大満足です。

美容医療とは患者さんの満足度に比重が高いので

患者さんの話しをじっくり聞いて診断して何が必要で何が不必要かを

十分話し合うのは最低限行わなければなりません。

もちろん施術して何らかの弊害をきたす可能性があれば 避けなければならないですし

それでもやらねばならないようなときは十分説明して納得いただいて

行うものです。

 

しかし!なかには 患者さんの中には あえて不適切な施術をしてほしい!!といって

来院する方もいます・・・。

具体的なお話は個人情報になってしまうので 書けませんが、、、

例え話でいえば、、、

乳首をすべて取り去ってほしい!!とか

鼻をすべてとりさってほしい!!とか・・・

ええええええ~~~そんなんやったらあかんやろ!?とひっくり返っちゃいそうな

要望です。

果たしてそのような要望にはどう対処したら良いのか、、、、

私が何年も前から 考え続けている永遠のテーマです。

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(↑ 写真は会場のアンバサダーホテルで 会長の加王先生と

美女医の先輩たち佐藤薫先生、谷祐子先生と一緒に。)

 

なかにはさきほどのような要望をおっしゃる方は

精神疾患による場合もありますので慎重に見極めていかねばならないですね。

実は今回の学会ではこの精神疾患と美容医療についての演題が

私の演題を含めて3題も!!!!

う~ん、、実はこれって ・・・

美容外科学会でじっくり話し合わなければならない問題なんじゃなかろうか・・・・。と

私ですら 痛感しました。

 

尊敬するとある偉い先生が よく「形成外科とは 精神の外科なのだ!!」と

おっしゃっており その先生の外来にいらっしゃる患者さんたちは

誰かに受容されるのを求めてやってきているような方が多かったのです。

自分が若い頃は大変なお仕事をされているなあと思っていたのですが、

単に手術をするだけではなく 聞く事で患者さんの心を治してゆくような

その背中は とてもとても大きかったのをいまでも覚えています。

問答無用に できない、やれない、の一辺倒ではなく

訴えの背景にある患者さんの本当の心の様子を汲み取って

良い付き合いをしてゆける医師として邁進してゆきたいものです。